Tarrago Brands International(タラゴ・ブランズ・インターナショナル)
Tarrago Brands International(タラゴ・ブランズ・インターナショナル)は、靴の修理とケア用の商品の製造と販売をおこなっています。
1940年に設立、2008年にフランスアルマ社の一部となりました。
本社は、スペイン・バルセロナ県のマンレザにあります。
歴史
1940年、”プロドゥクドス・タラゴ”という会社名で設立され、設立当時は、家庭用の生地染料を製造していました。(会社がある)マンレザ地方は、19世紀から、生地の一大生産地として有名でした。
(マンレザがある)カタルーニャ地方の生地産業が60年代に衰退したのを受け、タラゴ社は、靴の修理やケア用の商品の生産へと方向転換をしました。タラゴ社は、“ユニバーサル・ダイ”という名の、現在でも継続販売されている、白いレザーを黒く染め替える事さえできる、世界で最初の水性レザー染色剤を開発、靴業界の発展に大きく貢献しました。この成功により、タラゴ社は国内/国外双方で、大きく業績を伸ばしました。
80年代になると、登山靴用、スポーツシューズ用、子供靴用、乗馬用まで商品用途を増やすと共に、工業用/プロ用の商品まで、商品ラインナップを拡充しました。
ロゴと会社名
プロドゥクトス・タラゴ社は、2008年にフランスのアルマグループに買収されました。アルマグループは、レザーや靴のケア用品として有名なサフィールやサフィールノワールの生産・販売をおこなっている事で知られるフランスはマニャック・ラバレッテに本拠を置くAvel(アヴェル)社を傘下に持つ、一族経営によるヨーロッパのホールディングカンパニーです。
プロドゥクトス・タラゴ社の統合は、アルマグループにとって、より国際的なビジネスの発展をもたらす為の戦略の一環でした。そしてこの戦略に沿って、会社名は2009年に”Tarrago Brands Internationl SL(タラゴ・ブランズ・インターナショナル)”に変更されました。アルマグループに統合された事によってタラゴ社は、グローバルな視点での会社の再建と組織の再構築、そして近代化が図られ、マレンザ本社の完璧な監修の下、商品の生産がおこなわれる事が可能になり、海外への輸出の占める割合は、それまでの25%から75%へと大きく増加しました。
タラゴ・ブランズ・インターナショナルのロゴデザインは、会社設立以来の70年間の会社の歴史と進化を反映しています。元々の封印のデザインは、現在の会社のグローバルな使命“レザーケア”を反映したダイナミックでカラフルなものへと、変わりました。
数字データ
現在、タラゴ・ブランズ・インターナショナルには25人の従業員が在籍、年商は6百万ユーロ。本社の6000平米の施設の約半分は生産工場として、残りの半分は物流機能として使用されています。
売上の70%はスペイン国外への輸出で構成されており、5大陸54カ国において各国の代理店を通じ販売されています。
製品
タラゴ・ブランズ・インターナショナルには、クリーム、染料、スプレー、クリーナー、色補修クリーム、インソール、靴紐などの13種類の製品ラインがあり、靴ショップやスポーツショップ、靴修理ショップ等で販売される一般消費者向けに販売されています。また、一方で、レザーの加工業者用の工業製品の製造もおこなっており、靴の修理からケアまで、このように幅広い商品構成をもっているのは、現在スペインではタラゴ社のみです。
また、“ナノ・プロテクター防水スプレー”に代表される、防水機能商品にナノテクを使用したパイオニアでもあります。
タラゴ・ブランズ・インターナショナルは、世界54ヶ国において各国の代理店を通じて販売されています。また、タラゴ社は、リネア・ペレ(イタリア・ボローニャ)、GDS(ドイツ・ドュッセルドルフ)、SSIA(アメリカ)。モーダ・カルツァード+イベル・ピエル(スペイン・マドリッド)などのメジャーな国際展示会に参加しています。
研究開発
タラゴ・ブランズ・インターナショナルのスペイン・マンレザの本社の中には研究開発部が置かれ、そこでは、顧客ニーズを満たしつつ、かつREACH(EUの環境基準)やVOC(国際揮発性化合物対策基準)、GHS(化学品の分類及び表示に関する世界調和システム)などの厳しい基準に則った、高品質で安全な製品の開発のための努力が日々おこなわれています。